
5月24日
第 1477 回例会記録 No.35 平成 18 年 5 月 24日 司会: 今野 忠雄 編集: 石川 輝次
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会 次 第
1.点鐘 2.ロータリーソング 「それでこそロータリー」 3.会長挨拶 4.幹事報告 5.外部卓話 東埼玉資源環境組合 計画家 課長 高橋 憲治 様
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会長挨拶

会長 安井 晃
スマイルについて
スマイルは目や口はもちろん、顔の数ある表情の一つです。顔の表情筋は24の筋肉があると学生時代解剖学で学びましたが、全ては覚えておりません。顔とはどこの事を指すのでしょうか。成田令博著「人にとって顔とは」の本で、医学辞典等には明確な定義がないが、一般的には、顔を洗う時、両の手の平で被われる部分という表現があるように、下はオトガイ部から上は頭髪の生え際、側方は耳は入らず、解剖学的用語としての耳下腺咬筋部までという人が多いと述べています。
さて、顔の表情には悪いもの、良いもの、いろいろあります。それを表す言葉として「顔色をうかがう」「顔にだす」「合わせる顔がない」とか、「目は口ほどに物を言う」「目で人を殺す」「目は心の窓」「小鼻を動かす」「鼻であしらう」「鼻にかける」「人を顎で使う」「口から先に生まれた」「口八丁手八丁」「唇を噛む」「歯を見せる」「歯牙にもかけない」「歯がゆい」等々があります。
それらは顔や、その部分で、人の性格や気持ち考えを表す言葉としてよく知られています。顔のいい表情として微笑みがあります。微笑みといえば、レオナルド・ダビンチのモナリザの微笑みがあります。ダビンチは何を表現しょうとしたのでしょうか。その解釈にはさまざまな憶測がなされています。
一方、能の世界では、女性の能面に「小面」というのがあります。一見、無表情の面であっても、役者の演技いかんによって、見る人の心の動きによって、喜びや悲しみになったりします。
人の自然な心からの微笑みは、その人に心の豊かさとゆとりがあって、他の人(相手)に対しても愛情を注げられるのでしょう。これは相手にとって、心のやすらぎを与え信頼と友情が芽生えるきっかけになるのではないでしょうか。
クラブにも微笑み(スマイル)を持っている人がたくさんいらっしゃいます。私はそういう方々に接する事によって心の豊かさを学ばせていただいております。
ところで、ロータリーでスマイルといえば、スマイル・ボックスがあります。これは1936年、大阪RCで初めて実施されたもので、慶事でニコニコしながら披露し、失敗や、迷惑をかけた時もユーモアたっぷりで苦笑し、例会を楽しくして集まったお金は主として奉仕活動に使用されています。
このロータリーのスマイルからも、いろいろな人々のにこやかなスマイルが浮かんで来るような気がします。
幹事報告

幹事 増田 英樹
1. 5月19日今年度最後となります第五グループ会長幹事会に出席して参りました。当日の出席者の多くの方々から創立30周年記念式典についてお褒めの言葉をいただきました。
2. 特定非営利活動法人越谷らるご理事長増田良枝様より支援金のお礼が届いております。
3. 越谷西ロータリークラブより30周年式典参加のお礼が届いております。
4. 越谷南ロータリークラブより例会日及び例
会場変更のお知らせが届いております。
5. 第2770地区国際奉仕部門委員長岩崎彰氏よりバングラデシュ・ロータリー・ぺタギユニオンハイスクール訪問のバングラデシュ確認旅行報告書が届いております。
委員会報告
環境保全委員長
石川 輝次
すでにFAX及びメールで会員の皆様にはご承知の事かとは思いますが、改めましてお知らせいたします。今週28日の日曜日は市内清掃美化推進運動の実施日ですので8時30分までにはせんげん台東口ロータリーにお集まり下さい。今年度は北ロータリークラブが幹事クラブとなっており、安井会長が推進協議会会長、木村社会奉仕委員長が同実行委員長を務めます。当日はセレモニーに出席するため両氏は北クラブ担当区には来られません。その分、会員の皆様の一人でも多くの参加をお願い致します。尚、当日7時現在の天候によりまして事務局が実施か否かを判断し私に連絡が入りますので、その後皆様に連絡いたします。
外部卓話

東埼玉資源環境組合 計画課
課長 高橋 憲治 様
ごみ処理の現状と課題
☆東埼玉資源環境組合の取組
○東埼玉資源環境組合は、越谷市、草加市、三郷市、八潮市、吉川市及び松伏町で構成する、ごみとし尿の協同処理を目的に昭和40年10月に発足した一部事務組合です。
@管内住民は約85万人。
A設立当初の名称は埼玉県東部清掃組合。
B平成11年4月に現在の東埼玉資源環境組合に名称変更を行った。(組合運営の理念である資源循環の「資源」、環境保全の「環境」の文字を取り入れたもの)
C組合自身が環境に対する負荷を軽減し、循環型社会の構築を目指すため、平成11年3月に国際環境管理監査規格「ISO14001」の認証を取得した。
D越谷市に第一工場、草加市と八潮市にまたがり第二工場がある。
第一工場で可燃ごみが800トン/日焼却
第二工場でし尿処理が430Kl/日
吉川市に旧最終処分場及び新最終処分場
○組合では、単なるごみ処理だけでなく、住民と一体となって増え続けるごみの減量化・資源化・リサイクル化の実践を図りながら、環境問題について住民を啓発し、住民とともに学んでいこうとしている。
@第一工場では、管内から排出される可燃ごみの焼却処理を行っている。
Aビンや缶などの燃えないごみや、タンスなどの粗大ごみなどは、それぞれの市や町で独自に処理を行っている。
また、ごみの収集についても市や町で行っている。
このように、組合管内のごみ処理は、組合と五市一町がそれぞれ役割分担を図って行っている。
○1リサイクル活動
@第一工場では、ごみを4炉(1炉200トン/日)ある焼却炉で焼却処理を行っている。ごみを燃やすと廃熱、排ガス、焼却灰が出るが、これらの処理を安全に効率よく処理することが大切である。
A第一工場では、施設の安全で効率的な運転に努めながら、ごみ焼却後に発生する熱や焼却灰も貴重なエネルギーや資源としてとらえ、リサイクル利用を行っている。
○(1)廃棄物発電
@第一工場では、焼却時に発生する熱エネルギーを利用した発電を行っている。
A第一工場には、12,000KWhの蒸気タービン発電機が2基あり、1時間あたり24,000KWhの発電をすることができる。これは一般の家庭で消費する電力に換算すると、約80,000世帯、25万人が消費する電力に相当する。
B作った電力の約3分の1を場内のプラントや照明などで使い、残り約3分の2を東京電力に売電している。(年間約8億円〜9億円の売電収入がある)
○(2)余熱利用
@熱エネルギーを使い、温水にも利用している。この温水は、近くの農業施設の温室や社会福祉施設(越谷市のいきいき館を含む)の暖房と給湯用及び越谷市民プールの温水に供給している。
○(3)堆肥化事業
@組合では資源循環型社会の積極的な構築のため、平成11年10月7日からせん定枝と刈り草の堆肥化事業に取り組んでいる。
A平成16年3月には堆肥化施設の増築が完成し、年間1,800トンの処理能力を有する施設となった。
○(4)スラグの有効利用
@通常、焼却灰は最終処分場へ運んで埋め立て処分をする。
ごみは燃やすと、重さにして約10分の1、容積にすると約20分の1から30分の1の灰が残るが、その灰を更に灰溶融設備で1,400度から1,600度の高温でドロドロに溶かした後、水砕層に入れて水で砕きながら急激に冷やすと、表面がガラス質で覆われた砂状の粒のスラグになる。スラグは臭いもなく、水にも溶けない無害でより安定したもので、更に良いことにスラグ化すると体積が約3分の1になる。これは最終処分場の延命化につながり、廃棄物行政にとって大きな課題である「処分場の確保」にとって有効な手だてとなっている。
A組合では、「埼玉県溶融スラグ有効利用指針」の安全基準を満たしたスラグを、インターロッキングブロックという建設資材の骨材として利用している。このインターロッキングブロックは、管内の公園、歩道等に使っており、管内住民の皆さんにもご利用いただけるよう販売も行っている。(現物はロビーに展示)
○2啓発活動
組合では、管内住民の皆様に向けて、ごみの排出量やごみ質の分析結果等を伝え、ごみ減量化・資源化をはじめとした環境問題に関する啓発活動に積極的に取り組んでいる。
○(1)施設見学
@平成7年10月から第一工場の見学会を開始した。
平成17年度の見学者数は121団体7,286人で、小学校4年の授業で環境問題を扱うことから、そのうち73団体6,074人(83.4%)が学校関係の見学となっている。
また見学会と同時に、展望台(地上80m)の公開も開始した。
平成17年度の見学者数は4,871人で、そのうち日曜展望台(第三日曜日)が1,452人(29.8%)となっている。
○(2)広報紙「リュース」の発行
@管内住民の皆様に向けて、広報紙「リユース」を年4回(4月・7月・10月・1月)発行している。
発行部数は283,000部(4月のみ285,000部)。
○(3)インターネット・ホームページの開設による広報
@平成10年10月から、インターネットを利用した組合のホームページを開設した。平成17年度のアクセス件数は19,730件で、年々微増の傾向にあり、本年4月分のアクセス件数は1,858件となっている。
○(4)「環境と情報の集い」の開催
@平成8年11月に第1回目が開催されて以来、毎年開催されており、本年で11回目を迎える。
「持続可能なリサイクル型社会の実現を目指して」をテーマに、地域環境の保全と資源の循環に配慮しながら施設運営を行っていることを発信する目的で開催しており、各種イベントの企画や施設見学等を通して、地域の方々や参加団体との交流を図っている。
○(5)「夏休み親子スクール」の開催
@平成10年7月から開始したイベントで、夏休みを利用して小学生と保護者を対象にした、わかりやすいごみとリサイクル、地球環境問題の講演と第一工場ごみ処理施設の見学を実施し、毎日家庭から出されるごみ問題と併せて環境問題を家庭で学習する機会としている。
○(6)非木材紙の原料「ケナフ」の栽培
@通常の樹木より成長が早く、地球温暖化の原因といわれている二酸化炭素を多く吸収する「ケナフ」を第二工場で栽培しており、管内市町の教育委員会とも連携してモデル校による栽培の指導を行っている。また、その成果を「環境と情報の集い」で発表するなど、環境問題の啓発活動に役立てている。
※「可燃ごみ搬入量の推移」以降については、画面に沿って説明を行う。
【今後の課題】
@ごみ減量化・資源化・リサイクル化の推進による、地球にやさしい持続可能なリサイクル型社会の実現を目指すこと。
A新第二工場の早期建設を目指すこと。

出席報告
会員数 50名
出席者数 34名
欠席者数 11名
出席免除数 5名
出席率 78.0 %
